【備忘録】we are Xをみた 。
we are Xをみた。
自然と涙が頬をつたった。
XJAPANといえば、一般的には破天荒なバンドと、とらえられてるかもしれない。
だけど、バンドは家族であり人生である。
そう思い、そして願い、自分達に問い続けているバントがこの世の中にどれだけいるだろう。
少なくともXJAPANというバンドはそうなんだろうと思う。
彼らは何かと戦いながらも、前を見て歩いてる。一寸先が闇だとしても。
音楽によって救われ、裏切られそして行き長らえられたyoshikiというたぐいまれな才能を持った孤独な男の人生模様。それは誰にも真似できない、いばらの道である。過去も現在も。
彼は、いままでの人生でおった心の痛みを忘れることはない、生きてるかぎり。
けれど、その痛みを抱えているからこそ見える未来を歩み続ける。なぜなら、彼は生きてるから。
彼は、自分を常に極限状態まで追い込む。何か生き急ぐかのように。
それはなぜなのか?
XJAPAN。
日本の音楽業界を変えたバンド。
奇抜なルックスで観るものを圧倒するパフォーマンスと音楽性で世間をとどろかせた。
あれから30年経ってもなお、なぜ彼らは評価され続けてるのか?
映画では、MSGのライブ直前の彼らと過去の彼らを走馬灯のように写しだす。
というより、フラッシュバックに近い形だった気がする。
彼らは純粋に音楽で何か見えないものを壊そうとしていた。その道半ばで自分達が壊れてしまった。
バンドの解散…
メンバーの洗脳、事故死、自殺…。
つらく、痛く重たい過去がこのバンドにはありすぎるのだ。
時間は心の傷を癒してくれる良薬である。
なんて言葉もあるけれど、多分このバンドは時間によって癒されたワケではないと思う。
長い月日を経て、その過去を受け入れ、例え痛みが消えずとも、傷だらけでも音楽を通して、XJAPANとして前を向いて歩いていく道を選んだ。
XJAPANというバンドの生き様に私達ファンは共感し救われ、生きる希望を得るのだもちろん音楽をとおして。
このバンドはきっと死に絶えるそのときまで何かと戦い続けていると思う。生きていることを実感するために。
この映画で私達に何か明確な答えを教えてくれるわけではない。
ただ、彼らのありのままの過去、現在そして未来の姿を私達に画面を通して見せてくれた。
音楽に興味がなかったとしても、とある人間達の生き様に心揺さぶられるんじゃないかな。
ぜひ、みなさんにみてほしいな。
誰にだって人に言えない心の傷の一つくらいあるはずだから。