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memorandom-evergreen-

音楽を聞く事や読書が趣味です。ライブよく行きます。

サウルの息子

 

サウルの息子をシネリーブル梅田で鑑賞しました。

いつもなら予告編が終わればスクリーンの幅が広がるのに、今回はスクリーンが狭まった。

そこから流される映像は、私たちをあの場所に連れていってくれる。

アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所

あまりにも、私達の目の前に見える映像の情報量が少なすぎて映像を見ながら、

多分ここは死体があるんだとか、ドイツ人がいるんだとか想像をしながら見ていた。

あらすじとしては

ゾンダーコマンドとして働くサウルは、毎日、ガス室に入れられて処刑されたユダヤ人の処理をさせられていた。ある日、ガス室で処刑された後を処理していたら、息のある少年がいた。しかし、医者(捕虜)の手によって殺められ、解剖するという(解剖はユダヤ教においては御法度行為らしいが)。

サウルはその医者に解剖しないようにと頼む…。

その子は私の息子であると…

主人公はひたすら『息子』を埋葬しようと収容所内で奮闘する。

 

サウルの息子
f:id:nabbvpo:20160402224235j:image
 
製作 2015年
監督 ネメシュ・ラースロー
脚本 ネメシュテ・ラースロー
主演 ルーリグ・ゲーザ
 
私はこのラストに救いがあると思った。
あの場所で、彼と子供(ポーランド人の子だと思う。)の目があった瞬間にサウルの感情が解き放たれたように感じた。もう大丈夫だと。生きている誰か(ポーランド人の少年)の記憶の片隅に残ったのだと。
彼らの前に‘死’しかない状況の中で‘生’に出会えたことが彼にとって救いであったと、そう信じたいと思う。
 
町山さんの解説*

宇多丸さんの解説*

 

参考文献(積読中)

www.amazon.co.jp

 
《追記》
ネメシュ・ラースロー監督の短編‘With a Little patience’(2007)も同じ手法で撮られていています。これもナチスによるユダヤ人への迫害について撮っています。
13分くらいなのでよかったら。